「タコつぼ」からの脱却

この1週間は非常に刺激的な出来事が続き、面白い方々と出会うことができました。
一方で、正直、非常に苦しい日が続いております・・・。

昨日(金曜日)、早稲田大学にて、同大大学院教授の友成真一先生の楽しい勉強会に参加しました。
先生は、最近、ある本をお出しになりました。『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!?』(ディスカヴァー携書)・・・まあ、タイトルだけでは何のことやらさっぱり分かりませんが、現在の社会問題を解決するために必要なのは、法律や制度を変えたり、作ったりすることではない。必要なのは「自分経営」であり、それは「夢」を見つけて達成すること・・・しかも本当に「腑に落ちる夢」でなくてはならない・・・これ以上はぜひ本を買って読んでみてください。非常に面白いですよ!

さて、その勉強会にて、大きな気づきがありました。
それは、私は「行政書士」という「専門家」の「タコつぼ」にはまっているかもしれない、と言うことです。ある早大の学生に質問されたことです。「行政書士という資格が消滅したら、何をしますか?」・・・冷や汗がでました。そして、明確な回答がでませんでした。「タコ(=自分)」が本当に幸せになるための(腑に落ちる)夢は何ですか?」という質問に、私は答えられなかった、ということです。
「タコつぼ(=例えば行政書士としての自分)」の夢はあります。社会起業家に注目している私の夢は、私がお手伝いしている社会起業家を中心として、多くの人を巻き込んで、社会にインパクトを与えるような、社会を変革していくような事業を、各分野、各業種で起こしていくこと・・・でも、私も食べていかなくてはいけないので、報酬であったり、自分への評価・感謝へとつながっていってほしい、という思いも決して否定はできません。その状態はきっと非常に気持ちのいい「タコつぼ」なんでしょうね!さて、果たしてそれが本当に「腑に落ちる夢」であり、「タコ」の幸せなのか・・・とても考えてしまいました・・・。


ここで少し時間を戻して、先週の土曜日の話です。チャレコミ2008に参加し、NPO法人のETIC.シニアフェローの広石さんとお話しました。そこで広石さんは、「行政書士さんでも社会起業家に理解のある方がいたんですね」とおっしゃいました。そこで、私は重要なことに気づかされました。「自分が昨年からやってきたことは間違いであった」と。

私はそれこそ最近まで、こそこそと「社会起業家の方をお手伝いする行政書士」として活動してきました。行政書士仲間や、他士業の先生方に私が「社会起業家」に興味があり、お手伝いしたい、といったことをお話しても、あまりご理解を得られなかった(私の努力不足がたくさんあった点は大反省です)ので、ひっそりと活動してました。でも、先の広石さんの一言で、「ああ、これはマズイのかもしれない」と感じました。

もしかしたら、一人でも多くの士業の先生方に「社会起業家」についてのご理解を賜り、本当の意味での社会起業家の支援の輪・環境を、少なくとも法律家の業界でも作らないといけないのかな、と思ったのです。

もちろん、士業の方々が実際の支援の場に立てば、その人が社会起業家であるかどうかは直接は関係ないことのほうが多いでしょう。でも、例えば、社会起業家にご理解のある税理士さんであれば、普通の企業とは違った視点で金銭面のアドバイスができるかもしれない(寄付制度が変わったのでこれを有効に活用しましょう、とかね。)。あるいは、社労士さんはもしかしたら社会起業家特有の助成金などを引っ張ってこれるかもしれない(社会起業家特有の助成金が現在あるかどうかは定かではありませんが。)。
そんなことを考えたら、こそこそとやっている場合ではない、少なくとも自分の周りの士業の方からでも私からどんどんお伝えし、認知・理解をしていただかないといけないのかな、と考え始めました。

そういった点では、やっぱりお節介なだけなのか、要領が悪いだけなのか、はたまた商売人として失格なのか、なんてコトを考え始めた一週間。でも、ここを乗り越えたら、また一歩成長できるような気がしております。というか、今は成長するために必要な時間なのかもしれない、と思えてきます。そうなってくると、もう、「タコつぼ」としての幸せなのか「タコ」の幸せなのかさえよくわからなくなってきまして、どなたかに教えていただきたいのです(笑)。
by ut-i | 2008-03-02 00:13
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